自分が撮りためた写真を、オリジナルの写真集にしてくれるのが、フォトブックです。しかし、いざフォトブックを作成しようとしても、手掛ける会社が多くさまざまな種類があるために、いったいどこで作成すれば良いのか分からなくなってしまいます。そこで、自分の好みのフォトブックに出会うために、印刷の違いという側面から見ていきます。ほとんどの会社で印刷には「オンデマンド印刷」もしくは「銀塩プリント」という技術を採用しています。
オンデマンド印刷の方が商品の数が多く一般的で、銀塩プリントの方はどちらかというと特色のある商品という位置づけなのです。オンデマンド印刷とは、版の要らないデジタル印刷機を使用し、迅速に少部数の印刷を行うことが得意です。この工程で使われる印刷機の種類はインクジェットかレーザーです。使用する紙質や印刷機の性能によって仕上がりに違いがありますので、実際出来上がった商品を見てみないことには、品質が分からない部分があります。
これに対して銀塩プリントは、ネットプリントなどの写真に使われている印画紙を使用する方法です。紙にインクを乗せていくオンデマンドとは違い、印画紙自体が発色するという特徴があります。写真にあまり関心がない人には分かりづらいかもしれませんが、同じデータの画像をネットプリントでプリントした写真と印刷のものを見比べるとその違いが歴然とします。詳細感などで言えば、銀塩プリントの方が上で、重厚感があり、しっかりとしています。
オンデマンド印刷は軽快感がある印象です。どちらを選ぶかは好みになりますが、価格で言えば安価なものよりは多少高いもので作成した方が、画質は良くなる傾向にありあす。